☆「石けん信者」ではないという人々に対して

 特に強烈に合成洗剤を否定し、石けんを使用することが良いと考える人々をインターネットの掲示板等では「石けん信者」と称することがあるようだ。この「石けん信者」との用語をめぐって面白い場面を見つけ、そして少し思うところがあったので述べたい。
 それは、掲示板で純石けんが良かったという体験談を発した際に、その発言に対して大きな不快感を表すコメントがつけられたときのことだ。石けんがよかったとのコメントを発した人が次のように言った。
 「いや、私は石けん信者じゃない。私は合成洗剤を完全に否定しているわけではなく、石けんを使ってみて良かったので、それを紹介しているだけだ」と。そして、これらの人々は、なぜそのように石けんを推進する方向性に、執拗に反対する必要があるのかと、まさに真剣に疑問に感じているようだった。
 しかし、そういうタイプの方には次の問いに耳を貸していただきたい。「石けん好きのあなたは、おそらくマルチまがいの商法ではないかと問題視されている方式で合成洗剤を販売している企業を問題視しているのではないか。その商品の品質自体の善し悪しは別として、ネットワーク上で当該商品を推奨するコメントを見つけた際、あなたはどのように考えるのか。商品の質はともかく、販売方法に問題があると考えられているものを掲示板等で推奨すれば、その意見に強烈に反対するコメントがあっても仕方がないと考えるのではないか。」
 もちろん、この問いに「当該企業の商品の称賛コメントに異議を唱えるのはけしからん」と考えるならば、それは石けんであろうと、何であろうと推奨することに文句を言われる筋合いはないだろう。しかし、上記のマルチまがいと問題視されている企業の商品を推奨することが適切ではないと判断するのならば、合成洗剤反対・石けん推奨の情報を擁護することも適当ではないという見方もできる。
 インターネット上で良く取り上げられている石けんメーカーのWEBページを観察してみよう。そこで、合成洗剤に関してどのような主張がなされているか。そして、合成洗剤に反対する組織と協力して、どのような圧力が行政にかけられているのかを想像してみよう。合成洗剤に反対するグループの人々のために、学校内で洗剤に関する正常な学習が実行できないといった悩みを聞いたのは、片手や両手で数えられるような回数ではない。専門家レベルで判断すれば、明らかな間違いである合成洗剤有害説を小〜高等学校等で押しつけられた児童・生徒も非常に多い。そして、それらの情報が間違いであると知っている教師がいても、無言ながら強力な圧力で、その主張は押さえ込まれてしまうという現状もある。
 非石けん系シャンプーではなく石けん系シャンプーを使うべきとする意見は、上記の背景を知っている者にとっては、石けん推進の考えを持つ人々にとって、マルチまがいとして問題視されている企業の商品の称賛と同様の刺激となって伝わる場合もあることを是非知ってもらいたい。
(2000年8月12日)

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