☆非石けん系シャンプーの有害説とは?

 非石けん系シャンプーから石けん系シャンプーに切り替えると髪質が良くなったという経験談がインターネットの掲示板等でよく見かけられる。その理由として、非石けん系シャンプーに含まれる界面活性剤が毒素として作用して毛髪を痛めていたものが、石けん系シャンプーに替えるとその毒素が抜けて毛質が良くなってくるといった内容が多い。非石けん系界面活性剤の毛髪に与えるダメージとしては次のようなものが挙げられている。
 まず第一に、界面活性剤が無発表面を覆っているキューティクルを溶かし、枝毛・裂毛などの損傷を与えるとされている。キューティクルとは毛髪の表面を覆っている鱗状の組織で、毛髪内部のデリケートな部分を外部から保護する役割を果たすものである。
 第二に、頭皮や髪の表面を覆っている皮脂を過度に奪い、頭皮のタンパク質を破壊して健康を阻害するとされる。いわゆる皮膚のバリアゾーンを破壊し、内部にまで有害な界面活性剤を浸透させ、その界面活性剤がタンパク質と結合して変性させるというものだ。
 第三に、頭皮に浸透して毛根を損傷あるいは消滅させるといわれている。これは結局薄毛、脱毛などの損傷を与えるということを意味する。いわゆるシャンプーのハゲ原因説である。
 第四に、頭皮や顔に湿疹や炎症を起こす原因になるとされている。これは、個人差があるもので、たとえ石けん系シャンプーであっても何らかの湿疹・炎症の原因になることはあるわけだが、特に非石けん系のシャンプーが問題視されることが多い。
 また、非石けん系シャンプーから石けん系シャンプーに切り替えたときに毛髪がギシギシするという質問に対する回答として次のような説明がなされている場合が多い。
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 非石けん系シャンプーを使用していたときに合成界面活性剤によって毛髪表面のキューティクルが損傷している。それを合成のリンスや合成のトリートメント剤で毛髪表面を覆って見かけ上のサラサラ感が出ている。石けん系シャンプーを使い始めると、それらの合成リンス・トリートメント成分が除去されるために一時的に毛髪がキシギシするようになるが、1〜3ヶ月すると合成成分から解放されるので回復し、非石けん系シャンプーを使用していたときよりも良好な髪質になる。
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 このように非石けん系のシャンプーの毛髪に対する有害性が恐ろしく伝えられているわけだが、科学的にその影響を捉えるという立場からすると、それらの非石けん系シャンプー有害説にはかなりの問題点が指摘される。
(2000年8月12日)

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